あなや!(朗読劇「陰陽師」)
北斗の拳じゃないです。(それはあべし!)
先日(7月21日)、柏木ひなたさんが出演した朗読劇「陰陽師」を見に行きました!
内容
原作は読んだことがなかったのですが、夢枕獏さんが書かれたシリーズから何話か今回の朗読劇にしたようです。
陰陽師安倍晴明が鬼や妖と渡り合って様々な事件や問題を解決!という話であり、広く親しまれている話で言うならばシャーロックホームズの感じかな?というのが私の印象でした。珍しい呪だ!と喜んで持ち帰るあたり、シャーロック同様の狂気を感じました笑
話のベースになっているのは、「玄象という琵琶鬼のために盗らるること」というお話。これは宮殿から盗まれた琵琶がそれをつくった天竺生まれの楽師(鬼になっている)によって盗まれ、彼は羅城門に住み着いて夜な夜な琵琶を奏でている。その鬼を陰陽師である安倍晴明が退治するというお話。その話の中において、移動中に過去の話として語られたのが、「蟇」と「黒川主」という2つの話。
「蟇」は応天門に起きている奇異を調べるために過去を調べる。その際に百鬼夜行の中を通ったり、鬼に襲われたりしながら不思議なヒキガエルとそれによって死んだ子供、殺された夫婦の呪いだとわかり退治するという話。
「黒川主」は鵜飼の家の娘の元を訪れる異様な男がおり、娘を惑わし犯して子を孕ましたという話。その男は鵜飼が以前殺した獺(カワウソ)の母子の父であり、復讐をしていたことが暴かれ、生まれた子と共に去って行くという話。
感想
人に仇なす鬼や妖が退治されるのですが、彼らをそうさせたのは同じく人の所業でした。天竺生まれの楽師、漢多太は異国の地にて命を奪われ故郷を恋しく思う気持ちから、首をはねられた夫婦は周囲からの風説による不幸への憎悪、黒川主は愛する妻子を殺された悲しみからでした。一見すると恐ろしく、悪であると思われる者のそういったストーリーがあるからこそ、この話が魅力的なのだろうなと思いました。
私は朗読劇ってどんなものなんだろう?という感じで行きました。朗読なので聴覚メインですが、要所では映像を用いて視覚に訴えかけ、人の言葉では表現しきれない音は効果音や実際に楽器を使うことで緊張感や恐怖感も味わうことが出来ました。演者も動く場面があり、その世界観にとても引き込まれました。かなり刺激的な体験でした。
今回柏木さんは「蜜虫」役とのアナウンスでしたが、これは「玄象という琵琶鬼のために盗らるること」の一役であり、他に蝉丸(都一の楽師の老人)、玉草(カンダタの妻に似た女官)、「蟇」では殺された女と屏風の女(名前忘れました)、「黒川主」では綾子(鵜飼の娘)と多岐に渡って演じていた他、ナレーションも多く担当していました。役の振れ幅も大きく大変だったと思うのですが、上手く演じ分けていて、特に玉草の断末魔、綾子の狂気に満ちた笑い声などは身の毛もよだつものでした。これほどまでに強い感情を引き起こすことが出来る演技というのは、素晴らしい力だと感じました。また新たな片鱗を垣間見せてくれました。次もこのお仕事がつながると良いですね。
それにしても柏木さん麗しいですね。もう私はメロメロになってました。私が感じた美しいという感情をすべてあなたにあげたいです!
グッズ販売もありました。モバイルバッテリーもあったのですが、残念ながら売り切れでしたので、パンフレット、ブロマイド(2種類)、マグネット、そして缶バッチ(ガチャガチャ)を購入しました。劇がとても面白かったので全部買いましたよ。
ガチャガチャは20種程度あり、そのうち柏木さんの2つにあたるのは至難の業だと予想されました。小銭の許す限り!ということで4回やりましたが…残念。それにしても男ばっか。
エビ中応援していなければ経験できなかったことをまた1つ経験させてもらいました。感謝です。ますます多方面での活躍を期待しております。
それではごきげんよ~。